実体がないのに全国ネットの調査網?

タウンページが有るじゃないか、でお馴染みのタウンページ。エヌティーティーの黄色い電話帳、タウンページがあります。これを手に入れたら目次をみてみましょう。現行の版であれば「興信・探偵」の項目です。これこそ、この業界を雄弁に物語る広告の風合いともいえるのです(項目名は探偵業法の施行とともに「探偵業」に移行するのでしょう)。

タウンページを一度でも見た事があるという方なら、ご存じでしょう、貸金業・引越業者も派手ですが、この業種欄はひときわ派手やかです。それも同じ社名だというのに、1ページの広告が何ページにもわたります。実は、これは探偵業界を、かいま見ていただけるアイテムなのです。

このタウンページの見た目だけで判断するなら、タウンページに1ページの広告を出している、それも複数ページ出している探偵業者が大手探偵業者であり、1ページの半分、つまり二分の一のページを出しているのが、中小探偵社、そして広告を出していない(NTTの基準により広告を出せない)のは、個人の探偵さんということになりそうです。しかし、タウンページ広告の見た目だけで判断してしまっては危険です。

なぜなら、より大きな探偵社のように見せかけるために、複数ページのタウンページ広告を掲載しているような探偵社があるからです。「全国ネット」であるとか「国内外に調査網」とか「関東一円」、「関西一円」などと喧伝している類の探偵は多いものです。しかしこれには要注意です。賢明な読者ならおわかりでしょうが、実は各地に相談室があるわけではない場合が多いのです。それを見分けるポイントは以下の通り。

  • あなたのご都合のよい場所まで無料で出張相談に伺います
  • 喫茶店やホテルのロビーなど、相談室以外の場所でご相談に応じます
  • 女性相談員がお伺いいたします
  • 興信業・探偵業界では最大規模の探偵事務所
  • 全国に広がる弊社独自のネットワーク

上記の例などは、相談室や事務所がその場所に存在しないにもかかわらず、タウンページ広告を出稿し、あたかも全国ネットであるかのように演出している典型的な例です。

ちなみに、ホテルのロビーなどにお伺いします、というのは要注意です。ホテルのロビーといえば、詐欺師がよく利用する場所。これは古典的な手法で、背景効果をもって自分を良く見せるというものです。また、自宅に行きたがるのも要注意。家に招き入れた以上断れなくなる可能性もあります。だからこそ、相談・依頼の際には、きちんと相談室まで出向いた方がよいのです。

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