肖像権の侵害への対策

自分や、家族の画像が知らないうちにネット上で公開されてしまう被害。特に児童ポルノ関連の被害は深刻な社会問題になっています。

概要

自分や、家族の写真・動画が知らないうちにネット上で公開されるといった被害。画像掲示板にいたずら半分で掲載されたり、迷惑メールに添付されたり、酷い場合には販売されてしまうこともあります。特に深刻なのが児童ポルノ関連の被害で、警察庁発表の資料によると、インターネットを利用した児童ポルノ禁止法違反での検挙は平成18年度で250件。これはあくまで検挙件数であり、背景にはもっと膨大な被害があるものと考えられます。

犯行の手口

自分でネット上に公開している画像がそのままコピーされるといったケースが大半ですが、盗撮された画像を用いるケース、被害者の知人から入手しているケースもあります。

主な予防策

自分の写真・動画を不用意に人に渡さない/撮らせないように気をつけましょう。

  • ホームページ・ブログ・SNS・掲示板などに自分や家族の顔が写った画像を載せない。
  • あまり親しくない人に自分の写真・ビデオを撮らせない。
  • 交際相手とあらわな写真・ビデオを撮らない。別れた後に悪用される危険大です。

万一の際の対処法

まずは、転載による二次三次の被害を食い止めましょう。

  • 掲示板、SNS、無料ホームページスペースに掲載されている場合には、公開の差し止めをサービス提供業者に訴えましょう。こうした事業者には犯罪被害への対応が法律で義務づけられています。
  • 独自ホームページなどに掲載されている場合は、警察のような強い捜査権を持つ機関にすぐに相談を。
  • 盗撮被害に遭っている場合は、盗撮対策ストーカー対策も必要です。
  • 画像が掲載されたページやメールをデータに残すなど、慰謝料請求の準備もお忘れ無く。仮に相手が悪意なく掲載したのだとしても、厳しく注意して、再犯を防ぎましょう。