ツークリック詐欺への対策

サイトを閲覧しているうちに、「入会」とか「購入」のボタンを意図して押した覚えがないのに、気づいたら「入会」「購入」手続きが済んでしまっているような被害。絶対に支払わず法律の専門家に!

概要

サイトのページを進めようと漫然と「OK」ボタンをクリックしていたら…突然「会員登録完了」とか「購入完了」などの「サンクスページ」になり、後で意図しない「使用料金」の請求がやってくるといった被害。脅迫的な文面で、無理矢理振り込ませようとしてくる場合が大半です。

犯行の手口

そこから先が「有料手続き」であることが目立たないよう文字を小さくデザインしたり、わかりにくい表現を使ったりして”コッソリ”記載していることが多いようです。悪質なものだと、「有料」のアナウンスが数ページ前にコッソリと記載されていたり、クリックした後に有料だと知らされる「ワンクリック詐欺」の変形バージョンも多々あります。後に表示/送られてくる請求画面/請求メールは、脅迫的・高圧的な内容になっている場合が多く、ユーザーの不安を煽って無理にでも支払わせようとします。

主な予防策

「OK」ボタンを押してしまった事実からついつい振り込んでしまう人がいますが、電子契約法(電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律)では、操作ミスによる契約には無効を主張できます。

ただし、ツークリック詐欺の摘発は2007年11月28日現在1例しか無く、泣き寝入りを余儀なくされているケースも多いようです。この事例を切っ掛けに警察も動きやすくはなるでしょうが、やはり被害に遭わないよう日ごろからの注意が肝心です。

アダルトサイトや、出会い系サイトなど、いかにも「怪しい」サイトの閲覧は止める。利用する際は漫然と画面を操作するのではなく、そこに書かれている一言一句に注意するなど、とにかく「警戒」を怠らないようにしましょう。また、請求が来た場合はひたすら無視。万一郵送・電話など「オフライン」の手段で請求が来た場合や、実際に支払ってしまった場合には、速やかに法律の専門家に相談しましょう。