引越業者による盗聴発見の機材が貧弱すぎる

引っ越し業者のコマーシャルで、盗聴器発見の調査員が使用している機器としても紹介されているあの機材、われわれが「広域君」として呼び親しんでいる「広域帯受信機」というものなのですが、テレビコマーシャルなどですっかり認知度が向上した感があります。まるで、この「広域帯受信機」さえあれば盗聴発見ができてしまいそうなコマーシャルですよね。

しかし、実はあの機械、実際の盗聴器発見現場では、ほとんど役に立ちません。簡単に説明すると、広域帯受信機というのは、幅広い帯域のアナログ電波の周波数を受信する機材にすぎません。

つまり、あの機材で発見できる盗聴器というのは、「アナログ式電波を利用する盗聴器」に限られるのです。しかし現実には、アナログ式電波を使った盗聴器以外に、以下のようなものが一般に出回っていますが、これらはすべて、広域帯受信機では発見できません。

  1. 有線タイプの盗撮カメラ
  2. 有線タイプの盗聴マイク
  3. 有線タイプの盗撮カメラ
  4. 有線タイプの盗撮システム
  5. 録音機器に接続された盗聴マイク
  6. 隠されたいるビデオカメラ
  7. 携帯電話を使用した盗撮カメラ
  8. 携帯電話を使用した盗聴器
  9. 携帯電話を使用した盗聴マイク
  10. ココセコムなどの尾行用位置情報端末
  11. デジタル式電波の盗聴器
  12. デジタル式電波の盗撮カメラ
  13. レーザー式盗聴器
  14. ルーター内盗聴器
  15. インターネット回線を使用した盗聴器
  16. インターネット回線を使用した盗撮カメラ
  17. コンクリートマイク盗聴器
  18. ガンマイクや集音マイク盗聴器

以上のように盗聴器・盗撮器には様々なタイプがあるのですが、われわれのいう「広域君」、引越業者が盗聴発見サービスに使用している「広域帯受信機」だけでは、上に列記した様々なタイプの盗聴器・盗撮器について、発見することができないのです。冒頭で広域帯受信機はほとんど役に立たない、と記したのはこうした理由からです。

では、実際に発見されることの多い盗聴電波はどのようなものか。都会を中心に次々と発見される盗聴電波の大半は次の2つです。

  • デジタル式電波の盗聴器
  • デジタル式電波の盗撮カメラ

もちろん、これらのデジタル式電波を使用するものにしたところで、よく発見されるというだけで、有線のものや録音、録画タイプのものなどのように電波を発信しない、非常に発見が困難なものもあります。

プロやマニアが盗聴・盗撮仕掛けるなら、まずアナログ式は使用せず、デジタル式か有線式、または録音・録画式を使用するでしょう。これらは引越業者が使用する広域帯受信機やその程度では発見不可能です。

大手の引越業者なら安心だろう、などと思ってはいけません。素人だとナメられてカモにされるだけです。広域帯受信機しか使用していない業者なら、デジタル式や有線式、録音・録画式の盗聴器・盗撮器についての質問を投げかけてみるのもよいかもしれません。

何しろ、広域帯受信機で発見できない盗聴器・盗撮器も、秋葉原やインターネットで誰でも簡単に、しかも安価に入手できる時代です。注意するにこしたことはありません。

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